生涯にわたり、憎み合い、罵りあい、争った。
何年も音信不通の後、二人は出会った。
一人の男は、何も反応しない妻の口に流動食を運んでいた。
もう一人の男は、障害を持つ娘の手をひいていた。
一瞬にして二人の男は理解した。
もう、争う理由が何一つ残っていないことを。
コーチングに活かす解決志向セラピー
5月9日(水)より3回 19:00~20:30
桜美林大学アカデミー四谷校
発達障害の見分け方と対処法
6月6日(水)より4回 10:30~12:00
桜美林大学アカデミー四谷校
問い合わせ・申込先03-5367-1322 mhiroumi@obirin.ac.jp
矢幡洋(代表)プロフィール
1958年生。京都大学文学部心理学専攻卒業後、沖縄の精神病院で相談室長として心理業務に10年近く従事する。その後、(財)明治生命厚生事業団ウェルネス開発部副主任研究員としてストレス管理の研究を約7年行う。千葉大学・東洋大学・西武文理大学で講師を歴任。矢幡心理教育研究所設立。テレビその他のコメンテーター活動の傍ら、著作活動を行う。臨床心理士。
「自閉症は先天的な脳障害だから、改善しない」たしかに、長年にわたり、そう考えられてきました。時には「情緒的に冷たい母親が自閉症を作り出す」という、今日では全く否定されている「冷蔵庫マザー説」がアメリカで大流行したこともありました。
しかし、1987年、カリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部の付属研究所のロヴァースが、この古い常識を覆す研究を発表しました。
彼らは、生後40カ月以内の自閉症児を2つのグループに分け、このうち19人からなる一方のグループに週40時間の1対1の集中的な療育を、他方の21人のグループには週に10時間のみの療育を行いました。2年後、集中的な療育を受けた自閉症児のうち47パーセントにあたる9人が普通学級に進学できるという進歩を達成しました。残る8人は言語的な障害のみが残り、言語面で特殊な教育を行う失語症クラスに進みました。はかばかしい進歩が見られなかった子供は2名のみでした。
この子供たちのIQは2年間で平均約20%向上しましたが、一方、週10時間のみの療育を行ったグループには普通学級に勧めた子供は全くいませんでした。
1996年、ニューヨーク州は2年間にわたる文献調査の上、効果が最も実証されているのはロヴァースのアプローチであると結論しました。また、1999年には厚生科学省にあたる米国の米国厚生衛生局は自閉症へのアプローチとしてロヴァースのものを推奨し、2001年には文化科学省に相当する米国教育省が、このアプローチの効果には実質的な裏付けがあることを認める文書を発表しました。最も新しい公式見解としては、2008年3月米国厚生衛生局は再度、「30年間にわたる多くの研究が、ロヴァース法の1987年のよくデザインされた研究に少なくとも近い効果を、行動的アプローチが挙げうることを明らかにしている」としています。
アメリカやカナダでは、このような効果が公的に確認されているアプローチを家庭が実施する場合、セラピストの料金などを公的機関が援助する社会体制が確立されております。「自閉症は、改善する」-それが国際的な潮流なのです。
ABAの有効性は四半世紀にわたって研究が続けられてきました。その過程の中で、ABAの長所や弱点、ABAがよく合う子供合わない子供などの問題点もまた明らかになりました。
そこで、発達的アプローチと呼ばれる新しい立場が台頭しました。発達的アプローチは、次の点でABAの手法とは大きな違いを見せます。
(大人主導で何かをやらせるよりも)子供の関心主導で子供が動機付けが高い活動に従事している時に療育的な介入を行う方が効果が高いと考えます。療育は、より遊び的な性格を強めます。
初期のABAは、自閉症児ができないことにしらみつぶし的にアプローチしてゆくという傾向がやや見られました。これに対して、発達的アプローチは、定型発達児(いわゆる健常児)の発達過程をモデルとし、発達のより土台とみなされる基底的な問題に集中的にアプローチするという方法がとられます。
これによって、当初ロヴァースが考えていた「週40時間の療育」は短縮化され、おおよそ「週20~25時間」で成果が上がると考えます。
近年、アメリカで著しいのは、ABAと発達的アプローチ(DA)との接近です。発達的アプローチの研究者たちは、はじめから、
ABAとの併用を想定していました。また、ABAも、人工的な場面での学習よりも、なるべく自然でナチュラルな状況における実施を主張する傾向が強まりました。このように、現在ではABAとDAは時には見分けがつかないほど接近しました。
もはや、ABAかDAか、というような二者択一で考えることにはほとんど意味がないと言えるでしょう。
しかし、長い伝統があるABAに比べ、我が国では、DAがまだ十分に認知されていません。そこで、このサイトでは、発達的アプローチの紹介を積極的に行います。どうか、ABAでお子さんによく合うアプローチと、DAのアプローチを加え、それぞれのお子さんに最適な家庭療育を建設してゆきましょう。
できたばかりのサイトですが、どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。
(文責:代表矢幡洋)
| 訪問者総計 | 6164 | 今日 | 22 | 昨日 | 28 |
powered by Quick Homepage Maker 4.81
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM